振り返る通学路
迷いなく歩く跡
道端拾ったのはカエルの王冠だった
気に入ったその冠は
僕に消えぬ魔法かけたんだ
見とれた夢しか見えなくなった
かけ離れていたわけじゃない
そう、それでもまだ遠く遠く見えて
憧れた姿はつぼみ綻ぶ桜
根も葉もない気持ちをただ咲かせたくて
叫ぶは僕の理想 わからないのはこの気持ち
芽吹きの終わっていく日々が
始まる
振り回す裏街道
渡された地図を2度
見返し焦った僕は霧の中躓いた
夢見てた行く末は
2年前に降らした涙が
染みても変わらぬままの世界だった
時間戻らないかな
そう季節はまた遠く遠く消えてゆくだけ
形にしたいこと、あるはずなのに
たった5分50秒くらいを超えられなくて
芽吹き始める、されど見てるだけだ花吹雪。
未来が枯れていく前に
そこの神様。平等って知っているかい?
もう知ってるだろうけど
口に出した言葉は流された昨日にずっと
取り残されるように
消えてゆくだけ
思いまた繰り返す
繰り返す
繰り返すそのたびに強くなる
諦めきれぬこの毎日が
変わりはじめたいと告げる
奇跡はそう偶然じゃなくてきっと掴むものだって
過ぎてく季節はすぐにまた新しく顔出して
望む姿は遠く遠く、遠くに行ったって
朽ちてくこの身すらハラリハラリ舞う吹雪に
未来が枯れていく前に今
救い出す
あの時の言葉と夢と願い事全部
憂き世舞う花びらにほら隠させぬように
今はただ散るのみ 忘れかけたこの願い
本当にするから
咲きかけた願いは
ただ書きかけたノートの隅
滲んでる
残ってるこの夢は
叶えるから
そうきっと
迎えに行くよ
小林 巧 - ハラリ
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