トマト缶 -『Gesellschaft』

 

 

「たいそう、うまいらしい。」
「何がだ」
「しらねぇのか? 缶詰ってのは腐らせてからがうまいんだ。」
「缶詰ってのは腐らねぇのが売りじゃねえのか」
「それじゃお前がGesellschaftに囚われすぎている証拠だ。いいか?役を断ち切るんだ。
現に今,僕は役を断ち切った.)

Gesellschaft(ゲゼルシャフト)とはGemeinschaft(ゲマインシャフト)と並び対比されるものであり前者は社会的、機能的集団を表すのなら後者は民族的集団を表しています。
人間一人がどのように集団と接していくのか、集団のうちの一人の人間を音とし16つ作りました。それはそれぞれが出身の違う音であり時折順番を交差しながら曲(=集団を束ねる機能)の歯車としてそれぞれ動いていきます。その中で歌(一人)はどのように動いていくのか、どのような展開を迎えるのか。途中かなり不快な思いになる音や、聞くに耐えない歌声があるかもしれませんがぜひお聞きいただけたら幸いです。

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