春を売った僕は独りのままで夢を抱えて立っている

視界が歪むほど近づいてよ、ほら、聞こえるだろ？


今になって気付いた僕ら大人になってから　何かが違うって目を逸らしていては
自分じゃない誰かの人生を歩いては　これじゃないと駄々をこね振り出しに戻る

それならいっそ明日を捨てて子供になって夢を見ようよ　空っぽなままの今に落ちていく

雨が止んだ後も陽が差さなけりゃ虹も出ない現実さいつまで頑張れば報われる？

春を売った僕は独りのままで夢を抱えて立っている

視界が歪むほど近づいてよ、ほら、聞こえるだろ？


好きに生きて散らかした思い出が通りすがり僕を痛めつけてく

僕のままで楽になりたい　あの頃見た僕になりたい　欲だけ持て余す凡人だ

夢があった過去も惰性の今もあるとも知れぬ将来も　どのまで足掻いても逃げ出せない

春を売った僕は独りのままで今を抱えて立っている　

視界が歪むほど近づいても、もう、聞こえないよ


才能や努力に揉まれて歪んだ　あの日の僕らの秘密基地の窓から見えたあの朝日だって

遅くは無いきっとまだ取り戻せるから

過去も売って今の僕を描いて明日の夢に繋いでいく　ここから始めれば進めるさ

その視線に映る道の先へ迷わずに手を伸ばしてよ

視界が歪むほど近づいてよ、ほら、聞こえるだろ！